若くして海外で働くことについて
インドネシア歴丸3年。社会人4年目。ほとんどの社会人経験をインドネシアで過ごしてきた自分が、若くして海外で働くことについて考えてみたい。
若くして・・というのは新卒から3年目位と定義して進めていく。
結論から入ると、若くして海外で働くことはオススメしない。。
繰り返すが、オススメしない。
最低でも社会人経験を3年位積んでから来ても遅くない気がする。
大抵の日系インドネシア企業は人が足りていない、十分な教育体制がない、そもそも日本と比べた労働環境が大きく違うとか、色々な要素があるが、、
”一番は人が足りていない”ためだ。
もしそれでも、自分は一人でなんとかやっていく、何とか自分で未来を誰が助けてくれなくても、ローカルメンバーから何か言われても、上長が超忙しくて何も手助けをしてくれなくても、などなど。。
と強く覚悟ができる人なら是非チャレンジをして欲しい。
自分で考えて物事を進めてきた経験や基本的な社会人としての作法みたいなものが学生から身についている人は、なんてことないはず。そして折れても、転んでも起き上がることができる気持ちパッションがある人間でないと。
自分自身の短い経験を振り返ると、、
インドネシアに来たときはまともに英語も話せず
会社もできたばっかりで社員10数名
誰も教えてくれない上司は社長な環境
その後何とか頑張った
何回も心が折れそうになったし
嫌なことも数えられない程言われたし、何回も裏切られた
書いている壮絶だな。。今もその中で葛藤をしながら自分自身と向き合いながら働いている。
詩的になってしまった。
最後に大切なので、もう一度繰り返すが、
自分に自身がなく、自分で何かをやり遂げたことがない、またやり遂げるやりきる自信がない人は、若くして海外で働いては絶対にダメだ。
現地採用というカテゴライズに関して
日本人のコミュニティにいくと、アポでの雑談で、新しい日本人がジョインしたらと、
そういったシーンでよく、”現地採用かどうかの話”が上がってくる。
私は、現地採用という言葉が嫌いだ。
現地採用だからとか、本社から出向をしているからとか、駐在できているからとか、
仕事をする上でそんな事を言い訳にしたくないからだ。
勿論、それぞれの雇用環境の人間によって、置かれている立場によって、担っている責任が違う。
うまく説明ができないけど、
現地採用だから、この人は仕事ができないとか、仕事が遅いとか、そんなレッテルをはられている?そんな一般理解があるのではないかと思うからだ。
世間の一般的な見方ではなく自分がどう考えるのか、どう見るのが一番大切だということは分かっているが、この一般的な考え見方をなんとか変えたい。いやそんなおこがましいことはできないと思うが、少しでも見方がかわればいいなと思っている。
新卒海外就職という選択
うちの本社は、新卒でも海外への配属がある。海外就職にもしリスクとかを考える学生がいるのであればそういった会社を選択肢してリスクヘッジをするのは良いのかもしれない。
ただ新卒で海外に配属をされている人間をこれまで3年見てきたけど、(自分は2014年にジョインをしているので、2014卒、2015卒、2016卒をみているということ。)諦めてとか環境に辛くなってとかサラリーがとかで辞める人は本当に多いなと思う。当初と思い描いていたことと違うとかやりたいことがあるとか何でも良いけど、本当にうちの会社で新卒海外の方は早期の退職率が非常に高い。結構なレベルで高い。
海外でキャリアを作ってきている人間は相対的には少ないはずなので、自分でキャリアを作っていくくらいの気持ちや志がないと少し辛いことがあるだけで、挫折諦めてしまうとかは結構あるんだなと思う。
これまでのキャリアをほぼ海外で過ごしている身からすると、自分で考えて何をしたくてどういうキャリアを築いて行きたいとかその辺りが明確にないときついなと思う。当たり前に日本とはインフラも違うし、整っていない環境で働くのでそこをきっちりと耐えられる位の人間ではないとダメだなと思う。
現地採用の待遇 1ヶ月のシュミレーション
前回の記事で原子採用の待遇はという話をしたので、次はもう少し細かく1ヶ月のシュミレーションをしたいと思う。
gensaiindonesia.hatenablog.com
ただし、エクセルでまとめたりするのは少々面倒なので、文章ベタ打ちでご容赦ください。
ではいきます。。
給与: 15.000.000 IDR の設定でいきます。
家賃:4.500.000 IDR *WIFI、ランドリー無料、掃除やってくれる
携帯(通信、通話代):500.000 IDR
朝コンビニ(@ファミマ):30.000 IDR×20日=600.000 IDR
→おーいお茶、パン、バナナミルク(インドネシアおーいお茶売ってます)
緑茶飲料「お~いお茶」をインドネシアで販売開始 |インドネシアニュース|ライフネシア
昼:ローカルフードだと35.000 IDR 程度 or 日本食 120.000 IDR 程度
→私は、週1度だけ日本食を食べます。。
夜:100.000 IDR 程度 (ローカルフード食べればもっと安いです勿論。)
ちょっと面倒くさくなってきたので、、すみません。
シュミレーションは止めて、目安の金額を書いていきますので、御興味ある方は個人でシュミレーション立ててみてください。ごめんなさい。。w
ジム:月額 700.000 IDR
→夜22時位までやっています。私は週2位行っています。
シャワー、プールとかあって普通に利用できます。
居酒屋:一人 400.000 IDR
→これくらいです。あまり日本と変わらない?
ユニクロ シャツ:250.000-350.000 IDR
→これくらい?日本よりは高いイメージです。
タクシー:初乗り 6.500 IDR
→ヤスすぎる。。
という感じです。
ブログ書くのは大変だ。
終わります。
現地採用の待遇とは
現地採用でこれからチャレンジをしようかなとか
海外でこれからキャリアを積んで行こうかなという
そんな人に送るインドネシアでの現地採用の待遇について、これまでの5年のインドネシア生活を基に発信できればと思います。
本ブログの対象は、、
新卒とか第2新卒くらいの方かなと思いますので、
そのレベル感の(就業経験)方という想定でいきます。
ずばり、結論ですが、、
新卒から3年目位の人ですと大体15.000.000 Rp~23.000.000 Rp位が手取りの金額になるかと思います。(日本円で12万円~20万前後)
結構衝撃の金額ですよね。あまり贅沢、日本にいる時と同じような基準の生活をするには結構厳しい金額だと思います。
毎日日本食を食べてとかはちょっときついと思います。
そしてこの金額はあくまでもビジネス職、日本の新卒就職活動で言う総合職というような枠組みで仕事をしている方を基準に出していますので、もしあなたがエンジニアとか何かを特定のすごいスキルをお持ちでしたら、この金額とは異なる結果になることは言うまでもないです。
ただ実感としては、工場系の専門職、成形や鋳造ができるスペシャリストや工場長レベルでは高額で日本での就業とほぼ変わらない金額でのオファーはあるようですが、なかなかITエンジニアでも日本と同じ程度の金額でのオファーは難しい気がします。
マネジメント職で日本でと同程度の金額をオファーしてもらうには、カントリーマネージャー位のオファーではないとなかなか難しいはずです。
以上より、新卒から3年目位の人にとっては、日本と同じ金額でのオファーは現実的ではないと思います。
その他の福利厚生みたいなところでいくと、
・保険:1、インドネシアの健康保険みたいなもの
2、海外旅行保険
3、会社独自の保険制度
→1、インドネシアで就労をする全ての外国人はインドネシアの日本で言う健康保険に会社を通じて加盟しないといけないです。これに関してはかなりサービスレベルが低いので加盟をしているが使ったことが無いというのが外国人の人にとっての現状だと思います。
→2、海外旅行保険。これが無いと本当にきついと思います。基本的にキャッシュレスで診断を受けることができ、所謂日系の病院のようなところでもキャッシュレスの診断を受けることができます。歯医者などになると全額キャッシュレスではなく何割か負担であったはずで、勿論大きな病気をしてしまい手術が必要な状態などになるとそのキャッシュレスの範囲ではないので実費での支払いになると思います。
→3、企業規模が大きくなると、具体的には全社員が500名以上くらいになると、海外旅行保険ではなく、そしてインドネシアの健康保険みたいなものだけではなく、地場もしくは日系、インターナショナルな保険会社の保険に会社で加入をしているパターンがあります。そのパターンは日系だと、海外旅行保険とほぼ変わらないようなサービスを受けることができるはずです、地場、インターナショナルは詳しくはないですが、通院だといくら、入院だといくら、そして診療科目でいくらというような形で個人の負担金額とカバー金額が決まっているはずです。
まとめると少なくても海外保険と同程度の保険がないと日本人がインドネシアで生活をする上では厳しいと思います。
条件交渉などその辺りに関しては今後書いて行ければと思います。恐らく海外就職をする日本人のほとんどの方が人材紹介会社を使っての就職であるはずなので、人材紹介会社の紹介とか使い方、こういう担当者は止めていた方がいいなどを書ければと思います。
・家:基本的につかない
→ジャカルタ市内での就職となった場合は基本的につかないと思います。ただしこれも企業規模によるところと、これまでの現地採用がその企業なかでどれだけいて、その企業における現地採用の位置づけがどの辺りになっているのかが関わってきている気がします。
これも別記事できちんと書きたいのですが、まだ結構な企業でそして世間からみても現地採用と駐在を分けて考えすぎている、もしくは前提としてその違いが必要な議論を本当にしているかどうか怪しい場面においても単なる雇用形態が異なるだけにも関わらず、かなりのバイアスをかけて見ている、考えているケースがあるので、それに関しては一石を投じたいと思います。僕自身は、元々現地採用で入社をして、その後駐在に変わっています。(決して自慢をしたいわけでもなく、成功したとも思っていないですし、)そういった経験を踏まえて今後記事にしていくつもりです。
→もしあなたが、ジャカルタ郊外の工業団地と言われるエリアや、結構辺鄙なところでの就職となったときには恐らく住宅補助や会社支給の家やマンション・アパートがついてくると思います。
まとめると基本的には、住宅補助、家みたいなものはつかないという認識でいいと思います。
そして自分がどの程度の待遇を求めて、今回の海外就職がどんな意味が自分の自身にとってなのかをしっかりと言語化できていれば、何が必要で何がなくていいのかが明確になるのではないかと思います。
・車:基本的につかない
→ジャカルタ勤務だとまずつかないです。こちらも企業規模によっては、一人に一台車がつくこともあります。
ジャカルタ郊外だと通勤用のドライバー付きの車、もしくは乗り合いで車が支給をされることが多いです。
ジャカルタ郊外の企業で特に工業団地にある企業で社用車が支給をされたことがないケースというのは聞いたことがないです。あくまでも経験上の話ではありますが。流石にローカルスタッフと一緒に送迎バスで通勤してくださいみたいなのは聞いたことがないですが、もしかしたらあるのかもしれないです。
僕が働いている会社では、営業車が数台あり営業で時間を調整して使っています。なので、営業車が使えないときには、タクシーで営業に行っています。通勤に関しては各自で行っています。通勤手当なども特に無いです。
・携帯・WIFI:基本的につかない
→勤務地域問わず、これも企業規模に応じてそして職種に応じてつくかつかないかが決まるはずです。恐らくインドネシアのキャリアでは日本のように定額でかけ放題のようなサービスがないため、ひと月でいくらの通信費を会社で支給をしますというような形になっている会社がほとんどだと思います。そしてあまり社用の携帯を支給をというような話は聞いたことがなく、個人で使っている携帯を使っているケースがほとんどなのではないかと思います。
・宗教手当(THR):つく場合が多い
→インドネシアには宗教手当というのがあります。THRと呼ばれています。
詳しくはGoogleで検索をして確認をして欲しいですが、基本的には基本給与の1ヶ月分を支給をされることが多いです。
レバラン開け(断食明け)の休暇前に支給をされるケースがほとんどです。毎年断食の期間が異なるはずなので、支給をされるタイミングが異なるはずです。
この手当がつかない企業はほとんど聞いたことがないです。つかないと結構キツイかもです。
・航空券:基本的につかない
→大企業ではつくケースが多いかと思います。企業規模でいくと200名以上位の規模の企業であれば支給をされているのではないかと思います。基本的には年に一度の日本に帰国するための往復の航空券を支給をされるケースがほとんどだと思います。
そして、入社時、また退職時に片道分の航空券がそれぞれつくというようなケースも結構あると思います。
・ボーナス;企業による
→一律で毎年いくらのボーナスがあるというような形で設定している企業は少ないかと思います。その年の業績に応じて年度末に支給をされるというケースがほとんどだと思います。
ただしボーナスが支給をされている企業は基本的に企業規模が大きな会社であることも多いので、業績に応じてとはいいつつ毎年一定額の金額が支払われているのではないかと思います。
・インセンティブ;職種による
→営業職であれば、ほぼ間違いなく営業成績に応じて支給をされていると思います。
逆に営業職で入社をしており、かつマネジメント業務でないにも関わらずインセンティブがない企業はあまり魅力的ではない気がします。
長くなってしまいましたがこんな感じでしょうか。
勿論、多くもらえればもらえるほど良いかと思いますが、自身にとって何が本当に大切で今回のキャリア選択には何が一番重要でかつ外せないことはどこなのかを明確にした方がいいかと思います。
基本的に海外で勤務をするとほぼ全ての人が日本でもらっていた年収より確実に下がります。
年収を下げてまでして本当にやりたいことなのか、そしてその経験が今後の自身のキャリアや人生においてどういう意味をなすものになりそうなのか考えてから海外就職をした方がいいかと思います。
また機会があれば1ヶ月のシュミレーションを立ててみたいと思います。
更新;2018年12月
現地採用としてのキャリア
現地採用で就業をすると一般的には、
現地採用は良いように使われる
給与が安い
何もキャリアを築けない
所詮駐在員のサポート
などなど言われているのでしょうか。
いきなりの問題提起的な始め方になってしまいましたが、、
結論、そうでもあるし、そうでもないと思っています。
こういった愚痴?不満?を言う人って結局他責なだけだと思うからです。
そしてそういった会社、環境もあるしいくら自分で努力してもというところもあるのが事実だと思うのでもしそのような会社、環境が嫌なら辞める、変えるだけだと思います。そういった行動をできない人がネット上で上記のような話をしているのでないかと思います。
もう少し深掘りをしていくと、
現地採用は良いように使われる
→良いように使われるって具体的に何なのでしょうか?それは自分自身の仕事力や能力が駐在員に劣っているからではないのか、そもそもそれって入社の時点から分かってたことではないのか、そもそも今の環境を選んだのは自分ではないのか。など良いように使われるって何なんでしょうか。そして逆に良いように使われてまずいことってあるのでしょうか。プラスに捉えてその環境を利用しきることってできないのでしょうか。
給与が安い
→営業職とかだとそうでもないですよ。勿論これは現地支給の手取りの話ですが。ただ給与を上げるための努力をしてきたのか、自分自身を評価させているのか、そもそもその給与でまず入社を承諾したのは誰?自分ですよね。そして社内で昇給があるのかとか、どのようなベネフィットがあり、インセンティブがあるのかなど確認して入社という意思決定をしたのは自分なはずです。誰も強制したはずはないはずです。
などなど。。全部書くのは疲れてしまうのでここで一旦止めますが。。
まず他責ではなくて自責で考えて、何か変えられるところはないのか、きちんと現状に向き合って改善の努力を出来ているのか、ちゃんと提案できているのか、自分の発言・行動は自分本意ではないのか、権利を主張する前に義務をきちんと果たしているのか、などをまずは考えてアクションしてみるといいと思います。
それでも会社が、上司が、組織がというのなら、別の環境を探すべきだと思います。努力をしても変わらないものに対して時間を使っても無駄ですからね。
私の現職が特殊なのかもしれませんが、私は駐在員社員の方より給与上ですして役職も上です。別にマウントしたいわけではないですが結果次第でなんとかなる気がします。
環境が運が良かったという話であるかもしれないですが、、
繰り返しなりますが、自分でコントロールできることにフォーカスをして、自分でコントロールしても変わらないのであれば環境を変える、探すそれにつきると思います。今が自分にとって最もフレッシュで大切な時間であると思いますので。
はじめに
アップデート;2019年1月3日
当ブログに来て頂きありがとうございます。
当人はブログを書くのはほぼ初めてですので期待に添えない内容かもしれませんがご容赦ください。。
このブログは、
・現地採用考えている若手社会人、大学生
・現地採用の方のキャリア
・インドネシアに興味がある方
・第2新卒のキャリアってどうなのか
みたいな事に関心がある方に少しでも情報提供できればいいかなと思って筆を取ります。このブログで記載されていることは全て個人的な見解、体験に基づく考えを書いているだけですので悪しからず。
■プロフィール
男 もうすぐ三十路。。4社経験のジョブホッパー。
1社目:新卒で上場ネット専業代理店に入社。1年程勤務。
2社目:インドネシアの日系ベンチャーに現地採用として転職。4年勤務。
インドネシア5年目です。
2社目と4社目は同じ会社ですが、所属と待遇が2社目時点より大幅に上がりました。
■これまでの業務経験
法人新規、既存営業(人材紹介、求人広告、人事コンサル、ネット広告、アプリ)
組織の立ち上げ(予算作成・管理、採用計画、採用・育成、営業管理とか)
マーケティング(メール、FAX、セミナー、ネット広告、リスティングとか)
マネジメント(日本人、インドネシア人)
社内新規事業の立ち上げ
バックオフィス的な業務(総務、経理としての業務)
エンジニア、デザイン以外は割と満遍なく経験してきたつもりです。
■語学力
英語:商談、プレゼン、メンバーマネジメントができるレベル(発音は良くないです、いや最悪かw)
インドネシア語:日常会話レベル。。(結構しょぼいw)
現在三十路。日本に戻るつもりはもうないです。海外特にアジアで仕事をがんばります!
インドネシアでの就業やインドネシア、アジアに興味がある方是非繋がりましょう。
宜しくお願い致します!!